この気持ちをなんと表そう。
MacのGreenの初期のデスクトップカラーの健やかな緑色の気分。
春の少し涼しい緑くさい匂いでもなく、夏の始まりのカラッとした匂いでもない、緑色のレースでフリルがかった、そんな気持ち。
自分のために時間を使って、自分の心のボトルを補充している感覚。
子供や家族がいると、自分のために使う時間って本当に一握りあるかないかだし、やっと休憩時間!と思っても子供の遊ぼうコールが始まったりしてなかなかゆったり出来ない。
今日は定時で帰ってきたら、子供が夕方のお昼寝をしていて静かなリビング。
しかも金曜日、これはチャンスだぞ、ということで、いそいそと片付けを済ませて自室に引きこもった。
何しようとワクワクしてYouTubeとか見出してしまうと時間が溶けてしまうので、読みたい本が溜まりに溜まっているのでそちらから始める。
くどうれいんさんの「虎のたましい人魚の涙」 というエッセイ。
とても面白い。読み進めていくとどんどん自分の顔がニタニタしていくのが分かる。
今までエッセイの分類は読んでこなかった人生だったけど、たまたま別の書籍を読みエッセイの魅力にちょっとずつ気づいてきた。
人の日記を読んでいるようで、想像しながら一緒に生活をしている気持ちにさせてくれる作家さんの文章力ってすごい。
エッセイ本を読むようになって感じたことは、エッセイ作家さんはそもそも魅力のある人間なんだなという事。
私は本を読むことが好きだし、「日記」をつらつら書くことは好きだけど、人に魅了される文章力はない。
それに、「人間としての魅力」を持ち合わせていると感じない。
人間的に魅力のある人だからこそ、人を惹きつける文章が書けるのであって、人との交流も盛んなのだなと思った。
作家さんをはじめ、映画やテレビ、ものづくり、なんでもそうだけど、ゼロから1を作り、形にしていくことができる人をとても尊敬する。
頭にあるものを表現して、人に分かるように説明することって難しいこと。
SNSやYouTubeなどなど、ぼんやり見て生きているとインプットするばかりの人生(いや、そもそも垂れ流して見ているだけだから頭にも入っていないかも)だけど、そこから吸収してアウトプットすることが大切だな、と感じた。
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